「この後、モアブ人とアモン人、および彼らに合流したアモン人の一部が、ヨシャパテと戦おうとして攻めて来た。そこで、人々は来て、ヨシャパテに告げて言った。『海の向こうのアラムからおびただしい大軍があなたに向かって攻めて来ました。早くも、彼らはハツァツォン・タマル、すなわちエン・ゲディに来ています。』ヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に断食を布告した。ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めた。すなわち、ユダのすべての町々から人々が出て来て、主を求めた」(Ⅱ歴代誌20:1~4)
おびただしい大軍が攻めてきました。ヨシャパテは、「恐れて、ただひたすら主に求め」ました。断食を布告し、主に助けを求めたのです。神様のもとに来ることは良いことです。しかし、ヨシャパテは恐れました。「どうすればよいかわかりません」(12節)と言うのです。自分の抱える問題について、「神様、わたしの目はあなたに集中しています。しかし、どうすればよいか分かりません」と、ここでとどまっている姿はないでしょうか。
ヨシャパテが神様に集中し、断食して祈る中で、ヤハジエルが預言します。「よく聞きなさい。主はあなたがたにこう仰せられます。『あなたがたはこのおびただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。この戦いはあなたがたの戦いではなく、神の戦いであるから』」
ヨシャパテは、神様に集中しながら、なぜ恐れたのでしょうか。それは、神様に救いを求めながらも、自分で戦おうとしたからです。自分で何とかしようとしているうちは、恐れるしかありません。神様に目を向けることは良いことです。しかし、神様は、「戦うのもあなたではない!」とおっしゃいます。私たちの抱える問題も、神様なら解決できます。多くの人が神様に願いますが、自分で頑張ってしまうのです。
17節には「主の救いを見よ」とあります。あなたの問題を解決し、あなたを救うのは、神様です。主の救いを見るのです。主が私たちのために働かれるので、心配はありません。
神様が戦われるのなら、どんなに敵が多くても勝利と決まっています。ヨシャパテは神様の歴史を知っていました。だから、「あなたに対抗してもちこたえうるものはない」と言います。しかし、今直面するこの問題を解決してくださるとは信じませんでした。
敵が来ようが、問題が増えようが、関係ないのです。神様は、あなたが耐えられない試練を与えられません。必ず脱出の道を用意してくださるのです(Ⅰコリント10:13)。イエス様を信じると言いながら、すべての問題を自分の戦いにしてしまっています。それを神様の戦いとする時、あなたは勝利するのです。
◇
神内源一(じんない・げんいち) / 徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
■ 外部リンク: