クリスチャンのための修養会「ワーシップ・ジャパン・カンファレンス2015」が14日、神の家族主イエス・キリスト教会(東京都足立区)で開催された。主なる神に最高の礼拝をささげるため、大勢の参加者がリバイバルを祈り求め、力の限りの賛美をもってこの日を過ごした。
同カンファレンスは、教会音楽奉仕者の総合的育成に取り組むワーシップ・ジャパン(音楽神学校)が、毎年開催しているカンファレンス。今年で5回目となり、ワーシップ・ジャパンが掲げる「真の礼拝こそ伝道の最前線」という信仰に立ち、3つのセミナーと聖会が行われた。
セミナー講師として立ったのは、東京メトロチャーチ主管牧師の林幸司氏、ゴスペル・クワイア「New Wings」を立ち上げ、ゴスペルディレクターとして活躍中の中山英嗣氏、そして、ワーシップ・ジャパン学長のジョシュア佐佐木氏の3人。
中山氏のセミナーでは、中山氏自身が歌唱テクニックを披露し、賛美の訓練方法を伝授した。質疑応答では、「低音を長く歌い続けるにはどうしたらいいのか」など具体的な質問が飛び交い、「音楽の賜物を用いて主に仕えたい」と集まった人たちの熱気に満ちたセミナーとなった。
佐佐木氏は「戦略的伝道のすすめ」と題してセミナーを行い、人が集まる教会にするためには「地域に教会をしっかりとプロモーションをしていくことが大切」だと語った。そのための具体的な戦略として、新聞やインターネットなど公のメディアを使うことを挙げた。また、いかにアピールするかについては、イエス・キリストの山上の垂訓を例に、人の心の琴線に触れるようなキャッチコピーが必要だと語った。
また、地域における信頼を広めるために、タウン誌などに投稿するのも一つの方法だと提案。まずは、教会で礼拝が行われていることを地域の人たちに知ってもらい、主日礼拝に結び付けていくようにする。教会は、地域の人たちにどういうニーズがあるのかを考えた上で、「give & take」ではなく、「give & give」の姿勢でいくべきだと語った。
一方、情報収集の大切さも指摘。「現在の資本主義、民主主義、統治国家においては、公の機関の情報をきっちり知っておくことが大切だ」と佐佐木氏。「クリスチャンが体制の中に根をおろして、国の根幹を変革していく必要があるのではないか」と言い、使徒言行録の出来事から数百年後には、キリスト教がローマ帝国の国教になったことに触れ、国家レベルまで考える大胆な信仰を持つことが大事だと話した。
セミナー後に行われた聖会は、特別賛美でスタート。会場は大きな感動に包まれ、林氏が「主と共に住むために、全てを献(ささ)げる」と題してメッセージを取り次いだ。林氏は「主の臨在は、私たち一人ひとりにある」と話し、「礼拝するのは、祈り、励まし合い、支え合うため」と語った。そして、「ここから出て行って、イエス様を必要としている人々のところに行けば、語るべきことは聖霊が教えてくれる」と言って、会衆と共に祈りをささげた。
「より魅力的な礼拝をささげるため、全身全霊で奉仕する教会音楽家を育てる」ことを教育理念に掲げるワーシップ・ジャパンには、全国から多くの学生が集まり、学び、巣立っている。この日も現役の学生だけでなく、卒業生も参加。初めから終わりまで賛美に満ち溢れ、音楽奉仕者にふさわしいカンファレンスとなった。
ワーシップ・ジャパンでは、2015年度の入学生を募集している。問い合わせは、ワーシップ・ジャパン事務局(〒121-0823 東京都足立区伊興4-10-22-204、電話:03・5647・9892、FAX:03・5647・9498、メール:[email protected]、受付:火〜金午前10時~午後6時、サイト)