1月31日から2月27日まで、沖縄訪問・宣教の機会を持ちました。2011年5月に、沖縄から25年ぶりに関東へ戻って以来、毎年2月の沖縄訪問を継続し、今回は4回目です。
主日礼拝や祈祷会に加え、各種集会、さらに個人やご夫妻、ご家族との面談や交流も数多く持ちました。毎年定まった時の訪問は、定点観測のような役割を果たすようになり、沖縄のそれぞれの分野での働き、成長・展開の証を見分するのは小さくない喜びです。一方、同時に沖縄の悲しみや怒り、課題が一段と深く迫ってきます。
今回の訪問で特に記念すべき恵みの一つは、沖縄宣教研究所と富坂キリスト教センターによる第2回共同研修会(2月24〜26日、恩納村)に、夫婦で参加できたことです。会全体は、「内容の濃い充実した学びと交わりの機会であり、厳しくも愛に満ちたキリストを中心とする集い」と、ある方が言い表している通りのものでした。
その会の後半からは、沖縄の独立の課題が正面から取り上げられました。このように、沖縄の独立の課題が、キリスト教関係の集いで正面から取り上げられる例は、私の知る限り今までありませんでした。
ことここに至るまでのやむにやまれぬ沖縄の現状を、どれだけ正しく受け止めていけるか、沖縄宣教研究所の発足から関わり、沖縄から離れても、今のところただ一人の県外所員である私なりの責任と理解しています。まずは本紙掲載の沖縄からのコラム再読から一歩です。(続く)
(文・宮村武夫)