家の玄関にあったクリスマスプレゼントが盗まれ、米カリフォルニア州に住む自閉症の少年のクリスマスが台無しにってしまった。
チャック・サフトラーさんと妻のコリーンさんが住む家の防犯カメラには、同州ロサンゼルススタジオシティにある自宅玄関先に侵入し、新しく配達されたばかりのものも含め、プレゼント7箱を盗んでいった男の映像が映っていた。
盗まれたものの中には、夫妻の自閉症の息子ジャクソンくんへのクリスマスプレゼントが含まれていた。夫妻によると、ジャクソンくんは毎日郵便箱をチェックするほどプレゼントを楽しみにしていたという。
CBSロサンゼルス支局によると、ジャクソンくんが3年間にわたって、クリスマスプレゼントとして願ってきた唯一のものが、ディズニー・コレクションのCD第1巻から第4巻だったという。
チャックさんは、第3巻が入手困難だったが、英国から購入できたと言う。しかし、クリスマス間近になってプレゼントが盗まれたため、同じものを見つけるのに十分な時間はなかった。
ジャクソンくんは途方に暮れるだろうと両親は言う。CDをもらえなかったことで、彼は混乱と痛みを経験し、そしてそれを何回も何回も追体験することになるだろう。
コリーンさんは、「たかがCDごときでバカバカしいと思われるかもしれませんが、彼にとってはこれが全てであり、唯一彼が欲しがったもの、彼が願ってきたものなのです。そして、クリスマスに自分が欲しいものをお願いすることは、大げさではないでしょう」と語る。
CBSは、窃盗犯はサフトラーさん宅に止まった宅配業者のトラックの後をつけていたと報じている。男はその後その区画を一周し、荷物を盗むためにサフトラーさん宅に戻ったとみられる。
防犯カメラの映像からは、窃盗犯が午後3時半ごろ、シルバーの車でサフトラーさん宅の私道に入り込んだことが分かる。男は濃い色のズボンとグレーのスウェットのパーカーを着ており、フェンスの掛け金を外して入り込み、サフトラーさん宅の玄関にあった荷物を車に積んだ。
一家はすでに警察に通報している。そして窃盗犯の特定に一般からも協力を得るため、ツイッターやフェイスブックにも防犯カメラの画像を投稿した。夫妻は、ただ息子のCDを取り返したいだけだと語っている。