宮内庁は30日、秋篠宮家の次女佳子さま(19)が国際基督教大(ICU、東京都三鷹市)の特別入学選考(AO=アドミッション・オフィス入試)に合格したと発表した。来年4月、教養学部アーツ・サイエンス学科に入学する予定。時事通信などが同日伝えた。
天皇家は「古事記」や「日本書紀」などの日本の神話に登場する天照大神(あまてらすおおみかみ)の子孫とされ、一切の神儀祭事は神道にのっとって実施している。しかし、姉の眞子さま(23)も今年3月に同大学を卒業しており、祖母である皇后美智子さまもミッション系の学校出身だ。
皇室とキリスト教の関係について、京都産業大学の所功名誉教授は週刊朝日の誌面で、「皇室とキリスト教の関係を、狭い宗教の観点から考えると事実を読み違えるでしょう。明治以降、欧米からさまざまなことを学びながら近代化してきた中で、キリスト教もひとつの西洋文化として、柔軟に受け入れてきたのです」と解説している。
また、昭和天皇も1948年ごろには、多くのキリスト教徒と接し、定期的に聖書の講義も受けていたと、「昭和天皇実録」に記されている。