文部科学省は26日、国際基督教大学(ICU)、上智大学、立教大学、関西学院大学のキリスト教主義大学4校を含む37大学を、世界トップレベルの教育・研究を目指す「スーパーグローバル大学」に選定した。
今年度からスタートする「スーパーグローバル大学創成支援」は、日本の高等教育の国際競争力強化を目指し、世界ランキングトップ100入りを目指す大学(タイプA:トップ型)と、日本のグローバル化を牽引する大学(タイプB:グローバル化牽引型)を選定し、最大10年間にわたって各大学に毎年最大5億円の支援を行なうもの。キリスト教主義の4大学は、それぞれタイプBに選ばれた。
今年度の創成支援に採択された4大学のそれぞれの取り組みは、▽信頼される地球市民を育むリベラルアーツのグローバルな展開(ICU)、▽多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確立(上智)、▽グローバルリベラルアーツ×リーダーシップ教育×自己改革力—世界で際立つ大学への改革—(立教)、▽国際性豊かな学術交流の母港「グローバル・アカデミック・ポート」の構築(関西学院)、というもの。各大学とも同日、一斉に公式サイトでその詳細を発表した。
タイプAには16大学が申請し、旧帝大7大学全てを含む11の国立大学と、早稲田大学と慶応義塾大学の2つの私立大学を合わせた13大学が選ばれた。タイプBには93大学が申請し、国立10大学、公立2大学、私立12大学の計24大学が選ばれた。
一方、国は今年度春から高校などを対象とした「スーパーグローバルハイスクール」(SGH、期間:5年)の指定も始めており、56の指定校のうち、札幌聖心女子学院高等学校、国際基督教大学高等学校、玉川学園高等部・中学部、関西学院高等部、広島女学院中学高等学校の5つのキリスト教主義学校が選ばれている。