聖書の物語を扱った映画『エクソダス:神と王(Exodus: Gods and Kings)』の待望の予告映像が、新しいポスターと共に公開された。監督はリドリー・スコット氏。モーセ役をクリスチャン・ベールが演じる。
1分半に及ぶ予告編では、モーセとエジプトのファラオ(王)であるラムセス(ジョエル・エドガートン演)との関係に大きく焦点を当てている。2人は兄弟として一緒に育ったが、やがてモーセは奴隷であったヘブル人を解放するという神からの使命を全うしようとし、ファラオはそれに対抗、2人は敵対関係となる。
予告編では、いくつかの大規模なアクションシーンが描かれ、大型予算映画だからできるダイナミックさがうかがえる。また神によってエジプトの人々にもたらされた災いも垣間見ることができる。
映画『グラディエーター』でアカデミー賞受賞経験のあるリドリー・スコット監督であるが、今回のキャストの顔ぶれも豪華なものとなっている。ヨシュア役にアーロン・ポール、セティ役にジョン・タトゥーロ、ヌン役としてベン・キングズレー、またチュウヤ役にはシガニー・ウィーバーを加えた。
今年12月に全米で公開される『出エジプト記:神々と王たち』は、今年すでに公開されている聖書映画『ノア~約束の舟~』(ダレン・アロノフスキー監督)の次に続く大型予算映画だ。『ノア~約束の舟~』の全世界興行収入は、3億5千900万ドル(約363億円)以上にも上る。
米サイト「Variety」の報告によると、スコット監督は旧約聖書の人物、イスラエルの王ダビデに焦点を当てた別の映画にも着手している模様だ。
情報元は、20世紀フォックスがジョナサン・ストークスにタイトルが未決定のある映画の出演依頼をしたことを、「Variety」に明らかにしたという。この映画は、旧約聖書のサムエル記上で登場するダビデとゴリアテの物語をモチーフにしたもので、ダビデ王に焦点を当てたものであるという。詳しい映画の内容は明らかにされておらず、おそらくゴリアテとの戦いの後のダビデの王国統治に焦点が置かれるのではないかとみられている。
実は、もうすでにダビデ王を扱った映画が公開予定である。クリスチャンであるティム・チェイ監督による映画『ダビデとゴリアテ』は来年3月に全米で公開される。こちらは若き日の未来のイスラエル王ダビデと、巨大なペリシテ人戦士ゴリアテとの有名な戦いに焦点を当てた内容だ。
『エクソダス:神と王』の予告ポスターに書かれたキャッチフレーズには、「かつての兄弟、今や敵となった」とある。全米ロードショーは今年12月12日。