【CJC=東京】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とドミートリー・メドヴェージェフ首相は4月20日、モスクワの救世主ハリストス大聖堂での復活祭(パスカ)式典に出席した。モスクワ総主教庁のキリル総主教がロシア市民とウクライナ市民のために祈り、「聖なるロシアの破壊を望む人たちの計画の終結」を呼び掛けた。
親ロ派がドネツク州庁舎などの占拠を続けるウクライナ東部ではモスクワ総主教庁系の正教会に多くの市民が訪れて祈りをささげた。
ドネツク州スラビャンスク近郊では20日未明に銃撃戦が発生、少なくとも3人が死亡した。ジュネーブでまとまった4者合意後で、死者が出たのは初めて。
キエフ総主教庁系の正教会でも復活祭の式典が行われた。フィラレ総主教は、同国東部への支配を強めているロシアを「敵」と決めつけている。