キリスト教書・雑誌の出版社である新教出版社(東京都新宿区)は、創立70周年を記念し、4月26日(土)から全3回にわたって連続神学講演会を開催する。同社は1944年10月5日に設立された。
第1回は4月26日(土)午後2時から4時まで、日本基督教団信濃町教会(東京都新宿区)で、東北大学名誉教授(政治学・政治思想史)の宮田光雄氏が、「バルメン宣言の政治学 バルメン宣言80周年を覚えて」と題して講演する。
宮田氏は、著書に『西ドイツの精神構造』『政治と宗教倫理』『ナチ・ドイツの精神構造』『現代日本の民主主義』『非武装国民抵抗の思想』『キリスト教と笑い』『宮田光雄集 聖書の信仰』全7巻、『国家と宗教』(以上、岩波書店)、『宮田光雄思想史論集』全8巻(創文社)、『十字架とハーケンクロイツ』『権威と服従』(新教出版社)ほか多数ある。
第2回は7月26日(土)午後2時から4時まで同じく信濃町教会で、元外交官で文筆家の佐藤優氏が「危機を超克する福音――J.L.フロマートカの受肉論に学ぶ」と題して講演する。
佐藤氏は、著書に『自壊する帝国』『国家の罠』(以上、新教出版社)、『私のマルクス』『交渉術』(以上、文芸春秋社)、『獄中記』(岩波書店)、『神学部とは何か』(新教出版社)ほか多数。主な訳書に、フロマートカ著『なぜ私は生きているか』『神学入門』(後者は共訳、いずれも新教出版社)がある。
そして第3回は、新約聖書学者で東京大学および恵泉女学園大学名誉教授の荒井献氏が、10月25日(土)の午後2時から4時まで、「最後のパウロ――使徒行伝28章30―31節に寄せて」と題して講演する。会場は同じく信濃町教会の予定。
荒井氏には、『原始キリスト教とグノーシス主義』『イエスとその時代』『新約聖書とグノーシス主義』『新約聖書の女性観』『荒井献著作集(全10巻+別巻)』『初期キリスト教の霊性 宣教・異端・女性観』(以上、岩波書店)、『トマスによる福音書』『イエス・キリスト(上・下)』(以上講談社)、『使徒行伝 上巻』(新教出版社)ほか多数の著書がある。
なお、信濃町教会への交通は、JR総武線信濃町駅下車、改札を出て外苑東通りを四谷三丁目方面へ徒歩3分。入場は無料だが、定員があるため、また準備の都合上、名前・連絡先と共に事前に申し込むことが必要。申込先などの詳細は、同社のウェブサイトを参照。