世界50カ国以上の教会で広く実践されている宣教チャレンジコース「カイロス(Kairos: God, the Church and the World)」が5月から東京でスタートする。
カイロスは、米宣教学者のラルフ・D・ウィンター博士らによる『世界宣教の展望(Perspectives on the World Christian Movement)』第3版などをもとに、フィリピンのリビング・スプリング・インターナショナルで開発されたコースで、1994年の開始当初はCWMC(Condensed World Mission Course、世界宣教集中講座)として始まった。
日本では大阪のジーザス・ファミリーがテキストを翻訳し、2006年に福岡で初めてのカイロスが開かれ、牧師や教会リーダー、宣教師、信徒らが受講。その後、大阪をはじめ各地で実施されており、2008年からは関西聖書学院で授業の一環として毎年行われている。
今回、お茶の水クリスチャンセンター(OCC)の協力で東京でもカイロスが開催されることが決まった。東京でのカイロスを主催するカイロス日本事務局は「この機会にぜひこのコースを通して、神様が創造の初めから持っておられた宣教のビジョンを共に学び、そのビジョンを実現するために教会としての、また個人としてのビジョンをご一緒に見出しましょう」と参加を呼び掛けている。
カイロスを授業の一環として取り入れている関西聖書学院の太田祐作学院長は「この学び(カイロス)は、宣教の最前線である未伝の部族への到達を具体的に追及するものですが、同時に世界最大の“least reached people” 日本への宣教攻略の指針を与えるものです」と同コースを評価。「受け身の授業では終わらず、読み、考え、分かち合い、祈るプロセスで、宣教意識が戦略的に研ぎ澄まされ、主の思いに一つにされ、信仰が生活化されていきます」と薦めている。
東京でのカイロスはOCC2階のお茶の水聖書学院で5月19日からスタートする。毎週月曜日に午前9時半〜午後12時半、午後2時〜同4時半の1日2セッションを行い、6月16日までの5週間(全5回)にわたって計10セッションを行う。全セッション受講必須で部分参加はない。受講料は2万3000円で、別途テキスト代2500円が必要。山下光宣教師(カイロス日本ナショナルコーディネーター、ヘッド・ファシリテーター)らがファシリテーター(進行役)を務める。定員は15人(最小催行人数12人、定員になり次第締め切り)。
カイロス日本事務局主催、JOMA(海外宣教連絡協力会)共催、OCC協力。問い合せ・受講申し込みは、FAX、郵送、またはメールで、OCC・お茶の水聖書学院(担当:福井誠、住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-1OCC2F、電話:03・3296・1005、FAX:03・3296・4641、メール:[email protected])まで。詳細は案内を参照。
日程と各セッションの内容は次の通り。
5月19日(月)
セッション1:神、神のミッションと神の世界、セッション2:契約の民イスラエル
5月26日(月)
セッション3:メシヤ、メッセージとメッセンジャー セッション4:世界のクリスチャン・ムーブメントの拡大
6月2日(月)
セッション5:宣教の戦略 セッション6:残された働き
6月9日(月)
セッション7:異文化の理解 セッション8:ワールド・クリスチャンのチームワーク
6月16日(月)
セッション9:統合 セッション10:交流会