プロテスタント系のキリスト教学校98法人が加盟するキリスト教学校教育同盟は、2014年から新たな研修会を3つスタートさせる。同教育同盟では、昨年からこれまで以上に学校現場の課題に焦点を当てた取り組みをしており、新研修会の設置はその具体化の一つ。
5月30日には、東北・北海道地区第1回中高新任教師研修会が、東北学院中学校・高等学校で行われる。また、8月には、11〜13日に第1回中堅教員リトリートが同志社びわこリトリートセンターで、29〜30日に第1回大学新任教員研修会が桜美林大学多摩アカデミーヒルズで行われる。
これまで新任教師の研修は各校が独自で行ってきたが、近年はキリスト教教育について学ぶ十分な機会を、各校が独自で提供することが難しくなってきたという。また、東北・北海道地区は地域が広いため、他の地区のように地区単位での新任研修会開催が難しかったという。そこで、今年度からは、地区を仙台、函館・弘前、札幌の3地域に分けて研修会を開催することになった。東北・北海道地区中高新任教師研修会については、地域のカトリック学校にも案内を出すという。
主題は「キリスト教学校の教師として赴任して」で、遺愛女子中学校・高等学校の福島基輝校長が講演。玉川聖学院中等部・高等部の水口洋部長による発題「私に期待されている事は何か~共同の働きとは~ 」もあり、2時間の分団協議、また分団協議の発表と講評の時間も設けられる。
中堅教員リトリートは、教員生活の節目の時期になった教員を中心に、「しばし立ち止まり、辿ってきた道を振り返ると共に、これから先の方向性について考える」ための宿泊研修。研修は、教員としてのノウハウを学ぶというよりも、「キリスト教学校に勤めることの中心的な課題とは何かを、自らのあり方を含めてじっくり考える宿泊研修としたいと願っています」としている。
基督教独立学園高等学校の安積力也氏校長が、「この一人のために―キリスト教人間教育の担い手に、今、切実に求められていること―」と題して発題。礼拝は、捜真バプテスト教会の小野慈美牧師が担当する。
大学新任教員研修会では、「キリスト教大学とは何であり、クリスチャンであろうとなかろうと、そこに勤務する教員にはどのような役割が期待されるのかを学び、互いに深めること」を目的とした、新任教員を対象とした研修会。今回は第1回目となるため、着任3年目程度までの教師が参加可能だ
明治学院の大西晴樹学院長と、金城学院の柏木哲夫学院長が、それぞれ「キリスト教大学とは『教育同盟百年史』から学ぶ」、「いのちの教育」と題して講演する。