韓国・汝矣島(ヨイド)純福音教会の役員会は2月23日、最近、同教会の創立者で元老牧師である趙鏞基(チョー・ヨンギ)氏が、背任などの罪で罰金50億ウォン(約4億7500万円)などの判決を受けた裁判の結果について、同教会の信徒向けに「汝矣島純福音教会の聖徒たちに捧げる文」を発表した。
同文書では、「かなり過去に決裁された文書について、今回、司法による判断を受けることになった」「このような状況と、またこれに関連した全てのことについて、教会を愛し、常に祈ってくださる聖徒たちにご心配をお掛けしたことを心からお詫び申し上げます。今後はこのようなことが起らないよう、教会の全ての関係者たちが最前を尽くすつもりです」とし、今回の事件について信徒らに謝罪した。
また、「何よりも霊的な師であり指導者である趙鏞基元老牧師に仕えることができず、聖徒たちと(趙鏞基)牧師に申し訳ない思いだ」「これからも(趙鏞基)牧師の使役が神の恩寵の中、よく行われるよう、さらに誠心誠意を尽くしていくことを約束します」とした。
最後に、「私たち、汝矣島純福音教会は、これまでの56年間の歳月の間、どんな激しい波風にも屈せず、福音を伝えることを通じた魂の救いと、貧しく、疎外された者たちを助ける使役を止めることはありませんでした」「今回のことをきっかけに、すでに過ぎ去った以前のことをすべて後に置き、新しく変えられ、来るべき未来を見据えつつ信仰によって進み、愛と分かち合いの実践の先頭に立つことを誓います」とした。
ソウル中央地裁は2月20日、趙鏞基氏が2002年に、長男の趙希竣氏が所有していた株式25万株を適正価格の2倍以上で購入するよう同教会に指示し、同教会に対して131億ウォン(約12億4200万円)の損害を与え、さらにその過程で約35億ウォン(約3億3000万円)を脱税したとして、懲役3年、執行猶予5年、罰金50億ウォン(約4億7500万円)の判決を下した。