背任などの罪で在宅起訴されていた韓国・汝矣島(ヨイド)純福音教会の創立者である趙鏞基(チョー・ヨンギ)元老牧師に対し、ソウル中央地裁は20日、懲役3年、執行猶予5年、罰金50億ウォン(約4億7500万円)の判決を下した。また、共謀したとして長男の趙希竣(チョ・ヒジュン)氏にも懲役3年の実刑判決を下し、希竣氏は身柄を拘束された。韓国の聯合(ヨンハプ)ニュースが同日伝えた。
同ニュースによると、趙鏞基氏は2002年、趙希竣氏が所有していた株式25万株を適正価格の2倍以上で購入するよう汝矣島純福音教会に指示し、131億ウォン(約12億4200万円)の損害を与えたとされている。また、この過程で約35億ウォン(約3億3000万円)を脱税した罪にも問われた。
裁判所は、教会の最高意思決定権を持つ趙鏞基氏が関与していなければ不可能な犯罪だとし、趙鏞基氏の地位と役割に見合った処罰が必要だとした。また、趙鏞基氏が教会名義での各種文書作成、書類変造などを承認、あるいは黙認し、犯行の中心的役割を果たしたと指摘した。
汝矣島純福音教会は韓国・ソウルにある世界最大のキリスト教会でギネスブックにも登録されている。趙鏞基氏は、世界最大のプロテスタント・ペンテコステ派の1つであるアッセンブリーズ・オブ・ゴッドの世界総裁なども務めた。