韓国と北朝鮮の軍事境界線に近い、韓国の京畿道(キョンギド)金浦(キムポ)市にある愛妓峰(エギボン)でのクリスマス電飾が、今年は行われないことがわかった。朝鮮日報が20日、国防部関係者の話しとして伝えた。
北朝鮮側はこれまで、この電飾について「反共和国心理戦」だとして反発していたため、北朝鮮情勢が不安定な現状から今年は北朝鮮側をこれ以上刺激しないよう考慮したものと考えられる。
同紙によると、今年は韓国キリスト教軍宣教連合会で電飾の中止を決めたことから、一般の教会からの点灯礼拝の申請も不許可にしたという。
約30メートルになる塔をクリスマスツリーに見立てて電飾することは、1954年から始まった。2004年から6年間は、軍事境界線付近での宣伝活動の中止を軍事会談で合意したため電飾は中止されたが、2010年に再開。2011年は金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去のため中止されたが、昨年は点灯を行っていた。