【CJC=東京】11月11日付の韓国紙「中央日報」は、北朝鮮の東部・元山、新義州、平城、清津、沙里院など主要7都市で3日、住民約80人が公開処刑されたと報じた。北朝鮮の複数の場所で同時に大規模な公開処刑が行われたと伝えられるのは異例。
1カ所当たり10人前後の住民が、「北朝鮮当局が禁止する韓国ビデオの闇取り引きと視聴、聖書の所持、売春などの容疑」で処刑されたという。処刑された者の家族や、容疑が軽微な連座者は、収容所に送られたり辺境地に追放されたという。
中央日報は、処刑が行われた都市は、経済開発区指定都市と一致するとの韓国政府当局者の分析を伝えている。元山では、スキー場とホテル、空港など国際観光特区の造成工事が進められている。同紙は「民心の動揺や資本主義の機運が拡散することを公開処刑により防ごうとした」との見方を伝えた。
同紙は、北朝鮮では、宗教活動や携帯電話使用、食糧・電線の窃盗などに対して、見せしめ的な公開処刑を行っているとも報じている。