【CJC=東京】「わたしたちは、抑圧が長く続いた後でもなお約1万人が、心の中にはカトリック信仰を持ち続けていると思っている」と韓国カトリック教会「朝鮮の人びとの和解のための委員会」総主事のリー・ウンヒュン神父が語った。伊紙ラ・スタンパが報じた。
同神父が、カトリック教会が抑圧されている地域での司牧活動を支援する団体「エイド・トゥー・ザ・チャーチ・イン・ニード」とのインタビューで語ったもの。
インタビューで同神父は、北朝鮮の人たちの生活は悲惨だと、2011年に平壌を訪問した時のことを語った。「その際には、長忠大聖堂でミサを行った。現地の信徒が出席した。しかし当局はわたしたちに、市民と個人的に接触することを厳しく禁止した」と言う。
同神父は、大聖堂では一般信徒が指導し、毎日曜日に「み言葉の祭儀」を行っていた、と説明する。「知っている限り、現在、北朝鮮にはカトリック司祭は存在しない」から独自のやり方だろうと語った。
北朝鮮にどれほどカトリック者が留まっているのか、との質問に同神父は、「答えるのは難しい。北朝鮮当局は、カトリック者が3000人いる」と答えたが、その数字が正確か、どのようにして調べたかも分からない、と言う。