【CJC=東京】北朝鮮の国家安全保衛部が「韓国情報機関のスパイだ」として、平壌で逮捕していた韓国人牧師はバプテスト派の宣教師、金ジョンウク氏(50)であることが22日、関係者の証言で明らかになった。読売新聞が報じた。
逮捕された金氏は、中国遼寧省丹東で数年前から脱北住民らに生活必需品や医薬品を支援する一方、布教活動に当たっていたと見られる。韓国では政府の許可なく北朝鮮に入国することは禁止されている。
金氏は10月上旬、中朝国境から単独で北朝鮮入りしたと見られる。北朝鮮は今月7日、金氏の名前は明かさず、韓国の情報機関・国家情報院のスパイを逮捕したと発表した。韓国の脱北者支援団体「脱北難民人権連合」は11日、北朝鮮が逮捕したと発表したスパイは、50代の韓国人牧師だと明らかにしていた。