ウィル・グラハム氏が、全米宗教放送協会(NRB)の朝食会でビリー・グラハム福音伝道協会(BGEA)を代表し、語った。
テネシー州ナッシュビル市。有名な伝道師ビリー・グラハムの孫息子ウィル・グラハム氏は、NRBのクリスチャン・メディア関係者向けの朝食会でスピーチし、ビリー・グラハム氏の最近の健康状態について明らかにした。
「いつも祖父は自分自身の死についてこう言っています。『いつかお前もビリー・グラハムが死んだというニュースを聞くことになる。それを信じるな。その日にこそ私はかつてない程生きるようになる』と。そしてその通りです。そのためにこそ祖父は伝道をしているのです。この世の生は、来たるべき生のための準備に過ぎないのですから」
ウィル・グラハム氏自身、世界中で福音を伝える伝道師であるが、ビリー・グラハム氏は普通の95歳の人間ならば当然の健康状態であるという。「祖父は非常に高齢です。最も単純に言えばそういうことです」
23日の朝食会では、ウィル・グラハム氏の他にも数人がスピーチを行い、BGEAの昨年の業績と将来における展望について報告した。
昨年、ビリー・グラハム氏は、「マイ・ホープ・フォー・アメリカ」というキャンペーンの一部をなした『十字架』という題のビデオで、彼の最後の説教とされる説教を行った。この説教は全米中の教会や家庭集会の他、フォックス・ニュースなどでも流された。
「『マイ・ホープ』は、ただ1つの希望であり、ただ1つの答えであるイエス・キリストについて人々に伝えることを目的としていました」とウィル・グラハム氏。「ただ1つのメッセージ、イエス・キリストの福音を伝えるのを助けてくれた皆様に感謝します」「『マイ・ホープ』のおかげで11万人以上の人々がキリストを受け入れる決心をしました。分かっているだけでこれだけの数です。福音というシンプルなメッセージを伝えることは、人生において最も素晴らしい恵みです」と語った。
BGEAのスティーヴ・ロウズ副会長が23日、NRBで米クリスチャンポスト紙に語ったところによれば、『十字架』は元々教会と信者にキリストを友達や家族と分かち合うよう促すことを目的としていたという。「しかし、神様がフォックス・ニュースを通して全国放送されるよう道を開き、多くのローカル放送でも流されるようにしてくださったのです」
「もともと2万6000の教会が登録していましたが、フォックス関連の放送局など多くの場所で放送されることになりました。約400万の人々が福音のメッセージを聞いたことになります」とロウズ氏。
『十字架』を復活祭のとき教会で再び放送しようという計画が進行中だ。「教会で十字架とイエスの福音の希望について話すのに、復活祭は最適です」とロウズは語る。「11月に向けて、また教会に更なるリソースを提供したいと思います。教会向けの新たな内容を盛り込んだプログラムを提供し、教会がイエス・キリストの福音のメッセージを明確に説明できるようにします」
どれくらい多くの人々が「マイ・ホープ」によってキリストを信じる決意をしたのかという問いには、「神様がなさったことを確実に知る方法はありませんが、しかしこのキャンペーンの結果として、少なくとも11万人の人々がキリストを救い主として信じるようになったことは分かっています」と答えた。
「個々の教会が、神を恐れ、かつ愛をもって、福音を大胆に語ることが我々の願いです。特に我々の文化においては、懺悔しキリストを救い主として受け入れることによってのみ罪が許されるというメッセージの核に触れずに、信仰について安易に語ることがたやすくできてしまいますから」
『十字架』の再放送とアメリカ、カナダ、イギリスで放送する他のプログラムにより、「教会がより大胆になり、信仰をさらに強め、そして信仰を持たない人達に働きかけて、罪から救って下さるようさらに神に祈るようになること」がBGEAの希望するところだと、ロウズ氏は語った。