戦後のアメリカにおいて、共産主義勢力から福音主義の教えを切り離して伝えた福音伝道者として有名なビリー・グラハム氏(95)が現在衰弱しきっており、息子で同じく米福音伝道者のフランクリン・グラハム氏は祈りを呼びかけている。グラハム氏は11月下旬、呼吸器系疾患で入退院した後、衰弱が進んでいた。11日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
フランクリン・グラハム氏は、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)のホームページを通して、父親のビリー・グラハム氏の容態について、「精神的には健康ですが、肉体は衰弱しきっています。主が父の肉体を強められますように、信仰の家族の皆様に対しお祈りをお願いしたいと思います」と発表していた。
グラハム氏は11月7日の95歳の誕生日が祝われた後、呼吸器系疾患で短期入院をしていた。その後自宅に帰宅後、衰弱が進んでいたという。
BGEAのホームページでは、「これまで60年以上もの間、経済的に、あるいは霊的な祈りによる支援をしてくださった皆様に対し心より感謝申し上げます。私たちの活動は皆様の祈りによって支えられています。詩篇66篇8-9節には『国々の民よ。私たちの神をほめたたえよ。神への賛美の声を聞こえさせよ。神は、私たちを、いのちのうちに保ち、私たちの足をよろけさせない。さあ、神を恐れるものは、みな聞け。神が私のたましいになさったことを語ろう。ほむべきかな。神。神は、私の祈りを退けず、御恵みを私から取り去られなかった』とあります」とフランクリン・グラハム氏からのメッセージが伝えられている。
11月初旬に、ビリー・グラハム氏はアメリカ全土に対し「十字架」と題したメッセージを伝えていた。同メッセージは事前に収録され、FOXニュース、GodTVおよびその他のケーブルネットワークを通じて伝えられていた。グラハム氏はメッセージの中で現代アメリカ社会における倫理の崩壊に関して悲嘆するとともに、アメリカ全土において霊的な目覚めが生じる可能性に対する希望も伝えていた。