過去35年の間に世界中で何十億回と見られ、キリスト教のアウトリーチ活動に役立ってきた史上最も多く見られた映画『ジーザス』が、新しい音楽と共に、ドルビー5.1サラウンドサウンドで、HDリマスターされた。関係者によれば、この映画の公開35年を記念し、『ザ・ジーザス・フィルム』とタイトルもつけ直して、今年3月から一部の劇場で上映される予定だ。
HDリマスター版は、4月1日以降、CINEDIGMとMission Home Videoらの協力により、全米でブルーレイ、DVD、デジタル・フォーマットで販売される他、オンラインストアでも購入可能となる。
「オリジナルの『ジーザス』が35年前に公開されたとき、この映画は時代の先を行っていました」とジーザス・フィルム・プロジェクトの代表、エリック・シェンケル博士は言う。このプロジェクトは、キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)の宣教活動の一部だ。「この映画を通して世界中の何十億という人々がイエスの人物像を知るようになったのですが、アメリカ国内で見たことがある人はあまりいません。今回のリマスター版で、イエスとはどんな人物なのか、何故世界中の人々が彼に従うことを決意したのか、観客は正確に知ることができると思います。見るからに制作費がかかっていますしね」と言う。
『ザ・ジーザス・フィルム』は、史上「最も翻訳された映画」としてギネスブックに公認されており、現在1197の言語で見ることができる。さらに、世界中でこの映画を見た後イエスに従おうと決意した人は2億人を超えるという。
過去35年間におけるこの映画の影響力については、新たな独占短編映像で知ることができる。この映像は、俳優のアーニー・ハドソンがナレーターを務め、リマスター版のブルーレイとDVDに入っている。各ディスクには、合計8カ国語(英語、スペイン語、中国語、フランス語、ベトナム語、ドイツ語、韓国語、アラビア語)による『ザ・ジーザス・フィルム』が含まれる。
『ザ・ジーザス・フィルム』を制作したのは、CCCの宣教活動の一部であるジーザス・フィルム・プロジェクトで、イエスのメッセージをビデオを通して世界に伝えるという、創設者ビル・ブライトのビジョンを受け継いでいる。
この映画の関係者によれば、その修復作業では、17万3000あるフレームの各々を個別に手間をかけてレタッチし、色を塗り直して、新しい効果音をつけたという。HDリマスター版の質は、映画『十戒』など、再公開された他の往年映画の質と同じだ。
「露骨な暴力描写を含んでいたり、聖書に忠実でない他の宗教的映画と違って、『ザ・ジーザス・フィルム』の脚本は、直接聖書から取っているし、どの年齢層にも適した映像です」とシェンケル博士。「新たに改善した映像とサウンドのおかげで、35年前に作られたこの映画を見る感動が一層新鮮になり、イエスがどんな人なのか知らない世代にも訴えることでしょう」と言う。
この映画はブルーレイ、DVD、デジタル・フォーマットで販売される他、オンラインストアでも購入可能となるが、ジーザス・フィルム・プロジェクトは映画公開35年を記念して、CINEDIGM、Mission Home Video、Tugg, Inc.と提携し、3月から少なくとも35週間の劇場上映も予定している。1回分のチケットの値段で、誰でも自分の地元の映画館で1度限りの上映を開催することができるという。
映画『ザ・ジーザス・フィルム』のHDリマスター版公開と上映予定の映画館については、こちらで見ることができる。
■ 『ザ・ジーザス・フィルム』予告編