日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は3月5日、チャリティー映画会を東京都江東区のカメアリホール(亀有文化センター)で行う。上映されるのは、豪雪、貧困、多病といった問題を抱えていた岩手県の小さな村、沢内村で、老人・乳児の医療費無料化を推し進め、全国初の乳児死亡「ゼロ」という記録を生み出した同村の深澤晟雄村長を描いた映画『いのちの山河』。チケットの売り上げは同協会の奨学金支援のために用いられる。
映画は3月5日に、昼の部(午後2時半開場、午後3時上映)と夜の部(午後6時半開場、午後7時上映)の2回放映される。映画の上映前には、JOCS50周年記念DVD『カシナマジュパン』(インドネシアのJOCS奨学生について)が約15分間上映される。
チケットは全席自由席で1000円。事前に購入する場合は、住所、名前、電話番号、チケット枚数を通信欄に記載の上、郵便振替(口座番号:00190-2-97157、加入者名:公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会、振込手数料は振込者負担)で支払い。当日受付・支払いの場合も、事前にJOCSのサイトのフォームから申し込みするか、名前、チケット枚数、電話番号、昼の部か夜の部の選択を、電話(03・3208・2416)かFAX(03・3232・6922)、またはメール([email protected])で連絡する必要がある。
■ 映画『いのちの山河』
監督:大澤豊
出演:長谷川初範、とよた真帆、加藤剛、大鶴義丹
原作:『村長ありき』(及川和男著、れんが書房新社)、『沢内村奮闘記』(あけび書房)
配給:インディーズ(2009年、日本、120分)
<あらすじ>
「豪雪・貧困・多病」という、大きな問題を抱えていた小さな村・岩手県沢内村。長く無医村であったこの地で、父親から医者になることを期待されながらも村を離れていた主人公・深澤晟雄はある日、妻と帰郷する。昔と変わらず悲惨な村の状況を前に晟雄は、何とか村をよくしたいと立ち上がった。問題を打破しようと村民に語りかけ、自らの信念である「生命尊重」行政の在り方を説き、 村民の医療無料化に踏み切ろうと決意するが、国民健康保険法違反という壁に突き当たる。しかし、村民のいのちのため、何としてでも実現させようと「少なくとも憲法違反にはならない。国がやらないから、村がやるんです!」と 憲法25条を盾に、老人・乳児医療無料化を推し進めていく。やがて、全国でも最悪の乳児死亡率だった村が、全国初の乳児死亡“ゼロ”という記録を生みだすまでになる。
■ 映画『いのちの山河』予告編