聖書の創世記に描かれているノアの箱舟のストーリーを映画化した『ノア 約束の舟』(原題:Noah)の特報映像が4日、公開された。
米国で2014年に公開される同映画は、オスカー俳優ラッセル・クロウが主演で、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンを取った。
今回公開された特報映像は、「人間は堕落し、地上には悪がはびこった。そして主は仰せられた。人間を、地上から消し去ろう」という、旧約聖書の創世記6章に描かれた、神が堕落した世界を悔やまれる場面から始まる。
「主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた」(創世記6章5、6節)と、神は、堕落した世界を悔やみ、地上のすべての生き物を滅ぼすことを決める。
一方、こうした悪がはびこる世界で、神の心にかなっていた人物が一人いた。それが、今回の映画で主人公として描かれているノアだ。神はノアに大洪水を起こすことを事前に知らせ、箱舟を造ることを命じる。それを知ったノアは、神の命令に従い、巨大な箱舟を造り始める。
映画では、聖書の記述にはないが、ノアの敵達が登場し、箱舟を奪おうとするストーリーも加えられている。また、今回公開された特報映像では、洪水が始まる前に世界のあらゆる動物たちが箱舟に乗り込むシーンなど、CGを駆使した迫力の映像が収められている。
ノアを演じる主演のラッセル・クロウは、「グラディエーター」でアカデミー賞を受賞。ノアの妻を演じるジェニファー・コネリーも「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞を受賞している。また、ノアの祖父役も「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を受賞したアンソニー・ホプキンスと、豪華なキャストが揃う。
映画『ノア 約束の舟』は、来年6月に全国で公開予定。
■ 映画『ノア 約束の舟』特報映像