【CJC=東京】教皇フランシスコが8月に韓国を訪問する可能性があると、バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所のフェデリコ・ロンバルディ所長が22日、明らかにした。
8月13~17日に韓国中部の大田で開催される「第6回アジア青年大会」が教皇を招待したのに応じるというもの。訪問を確定すれば、1989年のヨハネ・パウロ2世以来25年ぶりの教皇訪韓となる。
教皇は、昨年ブラジルのリオデジャネイロで開催された「世界青年の日」に出席した際、スリランカやフィリピンから招待されていることを明らかにする中でアジア訪問の意向を明らかにしていた。前任のベネディクト16世がオーストラリア、欧米を訪問したがアジアには行かなかったことも指摘していた。ただロンバルディ所長は、教皇のフィリピン・スリランカ訪問は年内にはないだろうと説明している。
教皇は13日、バチカン駐在の外交団と新年の挨拶を交わした際にも、韓国との外交関係樹立50周年に触れ、朝鮮半島和解という賜物を神に願い、関係者が休むことなく合意点と可能な解決方法を探ることを期待する、と述べていた。
またソウル教区のアンドリュー・ヨム・スジョン(廉洙政)大司教(平壌教区管理者兼任)を枢機卿に任命したことも、教皇の韓国への関心の強さを示しているようだ。