【CJC=東京】教皇フランシスコは24日、バチカン宮殿でフランスのフランソワ・オランド大統領と会見した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、会見は和やかな雰囲気のうちに行われ、共通善に対する宗教の貢献が中心的話題となった。
フランスと教皇庁の友好関係に触れながら、共通の関心問題における建設的な協力のために、国家とカトリック教会の定期対話の重要性が強調された。また、人間の尊厳の擁護と推進について、家庭、生命倫理、宗教共同体の尊重、信仰の場の保護などがテーマとなった。
国際問題では、貧困・発展・移民・環境などの問題が取り上げられた。中東、アフリカなど紛争地域で、少数派の民族・宗教をはじめすべての社会構成員の参加と対話による、社会の平和的共存の再構築が要望された。
オランド大統領は、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン大司教および外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とも会見した。