~祈りで人の考えも変えられる神様の御業を体験~
吉田氏はそれまでの自身の信仰には二面性があったことも認め、「それまでは教会では黙って静かにメッセージを聞いていましたが、教会から出たら『このアホボケ』と怒鳴っているような自分がいました。完全に2重人格でした。しかしクリスチャンになったのだからと、一年間ずっと祈って過ごすようになりました。祈祷院でずっと祈っていたとき、主が大きな幻を見せてくれました。私たちの小さな祈りでも主は聞かれます。深い傷をいやすために、断食で祈りました。小さな祈り一つ一つが響いています。その祈りがつながったときに、問題の全部を神様が取り除いてくださって、私たちと神様の間の壁がなくなり、小さな祈りを絶対に神様は聞いてくださる、その確信をもつようになりました」とキリスト者の祈りの深い世界について証しした。
キリスト者の信仰について、「信頼するなら100パーセント信頼したら良いのですが、50パーセントだけ信じて50パーセントは信じないという姿がないでしょうか。韓国で私を殺そうとしていた人がいましたが、『明日殺しに来る』というその時にちょうど本人が韓国で悪い事をして警察につかまりました。その後15年間刑務所に服役していましたが、その間ずっと私を殺すことを考えていたそうです。その兄弟のためにずっと祈っておりましたところ、彼は刑務所の中でイエスを信じ、出所後私のことを兄貴と呼ぶようになり、一緒に神様の働きをしたいという返事をしてくださいました。祈りは聞かれ、人の考えも皆変えて下さいます。祈りによって、一回死んだ人が生き返ることも体験してきました」と証しした。
吉田氏はキリスト者となり、「私が地獄に行くならわかるが、なぜ私が天国に行けるのか」と思いながら世界各地の刑務所伝道にも携わってきた経験を証しした。吉田氏は「刑務所生活を実際に体験しているからこそ、刑務所の中で暮らす人の痛みや苦しみが良く分かるのだと思います。(刑務所伝道では)死刑囚の人たちと円形になって話をしました。そのとき神様が『天国と地獄の話を語れ』と言われたので、その話をしたとたんに死刑囚の顔色が変わりました。死刑囚や無期懲役の囚人はこの世に復帰できません。希望は天国しかありません。台湾のある刑務所では所長がクリスチャンでしたので、所長に依頼され死刑囚ひとりずつに祈りました。死刑囚の顔色がものすごく変わりました。その時、『刑務所でこのような証をするために私を神様が生かしてくださったのだ』と思い、神様に感謝しました」と証しした。
~死んだ者をも生き返らせるキリストを信じ、体験することが必要~
吉田氏はキリスト教について、「キリスト教は御言葉を知っているだけではなく、信じること、体験することが大事です。主は今も生きておられ、死んだ者をも生き返らせるお方です。イエス様がすべての決定権を持っています。すべてはイエス様がされることです。信仰をもったとき、御言葉は生きて働きます。御言葉を信じきるとき、神様が働かれます」と証しした。
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※吉田芳幸(よしだ・よしゆき)氏:ベタニヤチャーチ長老、アンテオケ国際宣教神学校理事長。世界中の刑務所講演等活躍中。暴力団・大日本正義団二代目元組長で、日本の覚せい剤の約90パーセントを握る武闘派ヤクザ親分、全日本に衝撃を与えた山口組組長田岡一雄襲撃『ベラミ事件』首謀者であったが5年の独房生活を経て回心、キリスト教伝道者となった。