創世記に記述されている「ノアの箱舟」が漂着されたとされるトルコのアララト山で、箱舟が実在した証拠が次々と発見されており、「ノアの箱舟が発見された」というタイトルのウェブサイトで公開されている。縦7メートル32センチ×横37メートル50センチの大きさの大きな木片が、アララト山山頂から107メートル下の氷河に覆われた部分で発見されているという。アララト山はこれまで創世記で記述されている洪水が生じた際にノアの箱舟が漂着した山であることが示唆されてきた。9日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
アララト山にノアの箱舟が漂着したことに関する数多くの話がなされてきたが、科学的に箱舟の存在した証拠および存在した位置に関しての実証はこれまでされたことはなかった。同リサーチプロジェクトを率いるトリニティ・コーポレイション、シャムロックCEO兼社長のダニエル・マッギバーン氏は、ホームページ上にアララト山で発見されたノアの箱舟の残骸に関する証拠に関して発表している。同サイト上の「科学的な発見」セクションではノアの箱舟が存在した証拠を示す数々の論文と共に、写真やどのように箱舟が山頂に漂着したのか、および箱舟の構造を示すイラストが掲載されている。
マッギバーン氏は炭素年代測定法は、ノアの箱舟の残骸は湿っており、水分を多く含んでいるため、箱舟のできた年代を測定するには効果的な手法ではないと主張している。米マサチューセッツ工科大学(MIT)のウォルト・ブラウン博士は動画によるプレゼンテーションを通して、ハイドロプレート理論を解説している。同理論ではノアの箱舟の時代において、洪水の水は約16キロメートル地下にある水の層から来ており、この水が地殻の裂け目から放出されて大気圏外へ噴き上がり、降雨したと分析されている。
さらに同ウェブサイトでは元米大統領のジミー・カーター氏が米軍機でアララト山上空を飛行した際にノアの箱舟の残骸と見られる大きな木片を目撃した話も掲載されている。他にも第二次世界大戦中にアララト山上空を飛行した米軍パイロットらも同じような証言を行っていたことが明らかにされている。さらには米中央情報局(CIA)も、衛星画像からノアの箱舟がアララト山の氷河の下に埋もれている様子が写された画像を公開している。
同ウェブサイトではノアの箱舟に関する科学的な証拠を示す以外にも、聖書の教えにういて、終末のさばきがあること、人類が悔い改め、キリスト教の信仰を持つ必要があることについても訴えられており、聖書に興味のある閲覧者が霊的な探究をすることができる30以上の聖書の教えを知るための記事も公開されている。
ローマカトリック教徒であるマッギバーン氏は、同ウェブサイトに公開されたノアの箱舟に関する記述について「圧倒される情報量である」と称賛しており、アララト山ではノアの箱舟の大きな残骸が発見されていることが多くの人々に認知されることを期待している。