【CJC=東京】ENIニュースによると、ケニア北部ダダーブ難民キャンプで『国境なき医師団』の補給担当者モンセラット・セッラ氏(40)とブランカ・シボーさん(30)が10月13日、自動車で物資を輸送中、武装暴徒に襲われ拉致された。運転主も銃撃され負傷した。9月にも救援団体『ケア・インターナショナル』の運転手が襲撃を受け拉致されている。いずれも今日まで所在不明のまま。
同地の難民キャンプの収容規模は9万人。実際には50万人以上が流入している。
今回の事件に、多くの救援団体は、遺憾の意を表明したものの、残留と活動継続を決めている。
「キャンプは平静を取り戻し、生活必需品の供給は継続している。保安状況が改善された」とルーテル世界連盟のアン・ワンガリ地区担当は18日語った。カトリック救援団体『カリタス・ソマリア』のスザンナ・トカレク地区担当も「最高の保安手順に従い、活動を継続する」と述べている。
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、ソマリアに連れ去られたと見られる2人の捜索は継続中として、拉致を非難、「彼らを拉致の対象にすることは全く受け入れられない。即時安全復帰を関係者に要請する」と13日語った。