世界福音同盟(WEA)グローバル大使のブライアン・スティラー博士はアフリカ連合が武装勢力アルシャバブを一掃した直後の11日から12日にわたって、60年間で最大のききんに襲われているソマリアの現地視察を行った。
アルカイダ系組織のアルシャバブはソマリアを過去20年間抑圧し、同国の退廃を促してきた。そのためキリスト教支援団体はアルシャバブの勢力を一掃することでソマリアの再興がなされることを願っている。
スティラー博士はソマリアの難民キャンプを視察した後、同地域での支援が明らかに不足しており、ソマリア首都モガディシオは爆発攻撃で退廃しており、市場は閉鎖されていることを報告した。スティラー博士は「ききんと政治的な混乱が相まって大きな悲劇を生みだしています。このような時に支援を行う人々が実際にソマリアの地に足を踏み入れることだけでも、現地の人々に大きな慰めを与えています」と述べ、国際キリスト教支援団体が共にソマリアで食糧支援を行うのを促し、「数百万人もの人々が餓死に直面しています。各国政府は同国の安定化のために具体的な行動に出るべきです」と各国政府にも協力を求めた。
スティラー博士はアフリカ福音同盟(AEA)代表のアイア・フォデイ-カベンジェ氏に同伴されてソマリアを訪れた。カベンジェ氏は「1200万人もの人々が飢餓と貧困に苦しんでいます。人道支援の緊急の必要があります」と述べている。AEAは3年間のソマリア支援プログラムを計画しており、実際の人道支援の他、祈りによる支援も行われていく予定であるという。
ワールド・ビジョンと国際飢餓対策機構も、世界ネットワークを活かして現地への支援を行っている他、CEARファンド(香港)、CRC世界救済委員会(CRWRC)、インテグラ(スロバキア)、MAPインターナショナル(米国)、SEL(フランス)、TEAR(豪州)、Tear(オランダ)、涙基金(ベルギー、スイス、ニュージーランド、英国)、ワールドリリーフ(カナダ、米国)など世界各国のキリスト教支援団体がソマリア、ケニア、エチオピア、ウガンダおよび南部スーダンの地域提携団体と連携しながら支援を行う計画を立てているという。
ソマリア支援にさらなるグローバルキリスト教諸団体が結束し、迅速な支援活動が行われていくこと、そしてグローバルな祈りが高められることが期待されている。