豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、日本に強制連行された朝鮮人が長崎で建てた「サン・ロレンソ教会」の建立400年を記念して、日韓のキリスト教関係者は8月10日、長崎市のカトリック中町教会でミサを開く。共同通信が伝えた。
記念ミサは、サン・ロレンソ教会を調査している山口県下関市の在日朝鮮人・趙健治氏が長崎のキリスト教関係者に呼び掛けて実現。カトリック長崎大司教区大司教の高見三明氏がミサを執り行うほか、日本二十六聖人記念館館長で神父のデ・ルカ・レンゾ氏による講演も予定されている。
朝鮮出兵時に強制連行されてきた朝鮮人が住み着いた長崎・高麗町では約7000人が受洗し、サン・ロレンソ教会を建てた。高見氏は「当時の信者の篤い信仰を称え、両国の暗い過去を改めて思い起こし、より良い関係を築くきっかけになれば」と話している。