【CJC=東京】イスラエルに封鎖されているガザへ救援船「マリアム」号を送り出そう、とレバンのキリスト教女性が準備を進めている。乗り組むのは全員女性で、イスラエル軍も手を出せないだろう、というところからの動き。
リマ・ファラー広報担当は、イスラエル当局がガザ封鎖措置を緩和すると発表しており、自分たちの祈りが聞かれたと思う、として「参加者は事態を進展させようとしているが、その武器は処女マリアとヒューマニティだけだ」と語った。
参加者はキリスト教とイスラム教双方の女性で、2000年前に教えを説いていたイエスをマリアが待っていたと伝えられるマグドゥシェの町にある洞穴に集まり祈りを捧げた。
欧州の活動家やジャーナリストと一緒に、女性たちは、医療品を積み込んだ援助船でガザに向かう予定という。イスラム教過激派ヒズボラや他の政治団体とは無関係としているが、出発の正確な日程は明らかにしていない。
イスラエルのエフード・バラク国防相は、マリアム号に乗船した女性に危害があっても、それはレバノンの責任だ、と警告した。
同船にカトリック修道女も数十人乗船する計画があることが分かり、イスラエル外務省は、バチカン(ローマ教皇庁)が修道女に思いとどまるよう説得することを求めている。また国連安全保障理事会にもガザへの入港を阻止する権利を行使する、と通告した。