【CJC=東京】米南部バプテスト連盟はフロリダ州オーランドで6月5日、年会を開催した。ジョニー・ハント議長は、会員に対し、「安全地帯」に留まるのではなく、そこを出て伝道し、洗礼数の低下と戦う道を新たに探るよう、呼び掛けた。
「教勢が退潮している教会の会員であることはもうたくさんだ。十代の若者をイエス・キリストに向かわすことに重きを置かないのはもうたくさんだ。イエスの名の下に使命を果たすことではなく、カネの問題で悩むことはもうたくさんだ。皆がもっと献金をしたくなるようなビジョンを持とうではないか」と言う。
ハント議長の指摘は、『復活タスクフォース委員会』報告をめぐって2時間以上にわたる討議の後に出された。
報告は、同派の十代受洗者数が1970年の14万人から2008年には7万5000人にまで減少しており、また会員の平均献金額が年収の2・5%である、と指摘している。
反対派は、報告が、常置委員会の予算削減や、州レベルの活動に内国宣教部会を関与させるなど悪影響を及ぼす、と指摘していた。今回で任期を終えるモリス・チャプマン常置委員会議長も強硬な反対派。「構造的な問題ではなく、機構改革では解決出来ない」として、私たちの思いを主イエス・キリストのみ旨に沿わせることがまず必要だ、と言う。
報告は結局過半数で採択された。
ハント議長の後任には、ジョージア州マリエッタのブライアント・ライト牧師(5)が他の3人の候補を抑えて選出された。放送・インターネット伝道に力を入れている『ライト・フロム・ザ・ハート・ミニストリーズ』の創設者。