【CJC=東京】聖座(バチカン)とイスラエルが関係改善に向けた協議を進めている。6月15日にバチカン(ローマ教皇庁)で行われた作業委員会は「相互理解の雰囲気」の中で行われた。
終了後に発表された共同声明は、「前回の全体会議以降、『作業レベル』委員会では前進が達成された」とし、「最終合意に向けての次の段階に進む」ことへ同意した、と述べている。
ただ声明は同意の詳細を明らかにしていない。会合が「全てが同意されるまでは何も同意されていない」との原則の下に運営されているからだ、と言う。
聖座とイスラエルは、外交関係樹立に関する「基本合意」が1993年に成立して以来、双方で免税、教会の財産権などについて協議を進めてきた。次回全体会議は12月6日に、イスラエル外務省で開催する。