日本聖公会が定める「沖縄週間」が18日から始まる。同週間は、日本聖公会の全教区・教会が沖縄の現実に思いを寄せ、主の平和を求めて祈ることを目的とするもの。21日までの期間中、米聖公会や韓国聖公会からも参加がある沖縄訪問を実施し、訪問団は伊江島の戦跡を見学し、沖縄教区主催の「慰霊の日」礼拝などに参加する。
沖縄訪問は沖縄教区と日本聖公会の正義と平和委員会が同週間に合せて実施しているもので、今年のテーマは「命(ぬち)どぅ宝―共に、キリストを生きる」。沖縄戦で当時残留していた島民約5千人と日本軍約2千人の内、約4700人が死亡する激戦があった伊江島を訪れ、沖縄戦の証言を聞いたり、島内の戦跡見学などをする。
日本聖公会は06年の総会で、沖縄での新たな米軍基地設置に反対し、国内の米軍基地縮小を求める決議をしており、それ以前から行われていた同週間についても継続することを決め、毎年この時期に沖縄を覚えて祈る週間を定めている。
「沖縄週間の祈り」(下記参照)もあり、日本聖公会は所属教会に20日の主日礼拝で同祈りを捧げるよう呼び掛けている。
沖縄週間の祈り
歴史と生命の主である神よ、私たちを平和の器にしてください。
嘆きと苦しみのただ中にあなたの光を、
敵意と憎しみのただ中にあなたの愛と赦しをお与えください。
私たちの出会いを通して悲しみの中に慰めを、痛みの中に癒しを、
疑いの中にあなたへの信仰を、主よ豊かに注ぎ込んでください。
この沖縄週間を通して私たちを新たにし、
あなたの示される解放と平和への道を歩む者としてください。
私たちの主イエス・キリストのいつくしみによって、
このお祈りをお献げいたします。 アーメン