【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は6月11日、カトリック教会が1年間にわたり記念してきた『司祭年』を、全世界97カ国から訪れた司祭約1万5000人と共にミサを捧げ、終了した。
『司祭年』は、「司牧者の真の模範としてのアルスの聖なる主任司祭」ヨハネ・マリア・ビアンネ神父の帰天150年を機に、司祭職の重要性を認識し、司祭らの役務の実りと霊的向上を祈り励ますことを目的に、昨年6月19日から開催されていた。
ミサの説教で教皇は、司祭職の偉大さとは、それぞれの弱さにも関わらず、神の力に助けられ、すべての時代のすべての人々に神の現存を知らせることにあると強調した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、この「喜びの年」に聖職者による未成年虐待が明るみに出たことで、教皇はこの司祭らの罪に対し、神とこの事件に苦しむ人々に改めて赦しを願うと共に、このようなことが二度と起きることのないよう最大の努力をすることを約束した。