米ホワイトハウスは19日、ジョー・バイデン大統領が任期終了直前の来年1月10日に、ローマ教皇フランシスコと会談すると発表した。世界平和の前進に向けた取り組みについて話し合うという。
発表(英語)によると、バイデン氏は来年1月9日から12日までローマを訪問。イタリアのセルジオ・マッタレッラ大統領やジョルジャ・メローニ首相と個別に会談する。この訪問日程の中で、10日にバチカン(ローマ教皇庁)を訪れ教皇と会談するという。
バイデン氏はこの日、教皇と電話会談を行った。ホワイトハウスの別の発表(英語)によると、2人はホーリデーシーズンにおける世界平和の前進に向けた取り組みについて意見を交換。バイデン氏はこの中で、「人権の推進や信教の自由の保護など、世界の苦しみを軽減するための教皇の継続的な支援に謝意を表明した」という。
ホワイトハウスによると、バチカンの訪問は教皇の招待による。
バイデン氏は、米国ではジョン・F・ケネディ(1917~1963)に次ぐ、2番目のカトリック信者の大統領。教皇とは2021年に会談しているほか、副大統領時代の16年にも面会経験がある。
教皇は13年の就任後これまでに、14年にはバラク・オバマ元大統領、17年にはドナルド・トランプ前大統領ともバチカンで会談している。また、15年には初めて訪米し、当時大統領のオバマ氏と、当時副大統領のバイデン氏から一家そろっての異例の歓迎を受けている。