上智大学(東京都千代田区)は9月30日、次期学長に同大総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授(62)を選任したと発表した。同大で女性が学長に就くのは、1913年の創立以来初めて。任期は、2025年4月1日から29年3月31日までの4年。
同大を運営する学校法人上智学院が同日開催した理事会で決定した。次期学長の選任は、現職の曄道佳明(てるみち・よしあき)学長が来年3月で任期満了するのに伴うもの。
杉村氏は1962年生まれ。85年お茶の水女子大学文教育学部卒業、87年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、92年同博士課程単位取得満期退学、98年博士号(教育学)取得。専門は、比較教育学、国際教育学、多文化教育論。
上智大学では2002年から専任講師として教え始め、07年准教授、13年教授。14年から21年まで副学長を務めた。同大以外でも、国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所客員研究員、国連大学サステナビリティ高等研究所客員教授などを務めている。
上智学院は16年に学長選考の規則を改正しており、今回の選考では、教職員からも推薦を受け付けた上で、候補者選考委員会が候補者2人を選定。さらに、教職員による候補者の評価を調査し、その結果を踏まえた上で理事会が決定した。