仙台白百合女子大学(仙台市泉区)は15日、次期学長に同大人間学部グローバル・スタディーズ学科の加藤美紀教授(58)を選任したとホームページで発表した。加藤氏は、将棋棋士でカトリック信者の加藤一二三氏(84)の次女。同大を運営する学校法人白百合学園(東京都千代田区)が、昨年11月に開いた理事会で決定した。
加藤氏は、白百合学園の設立母体であるカトリック女子修道会「シャルトル聖パウロ修道女会」の会員。自身も幼稚園から高校までを同園が運営する学校で過ごした。
上智大学卒業後、日本貿易振興機構(ジェトロ)での勤務を経て修道会入会。小中高一貫のカトリック女子学校で教鞭を執った後、2011年に仙台白百合女子大学に専任講師として着任。14年准教授、20年教授。この他、14年から同大カトリック研究所所長を務めている。
東北大学大学院で修士号、上智大学大学院で博士号を取得。専門は、教育哲学、宗教教育、人間形成論。日本カトリック教育学会全国理事、仙台放送番組審議会委員。
著書に、『生きる意味の教育―スリピチュアリティを育むカトリック学校』『アンジェラスの鐘―希望への招き』など。