カトリック作家・遠藤周作の長男である遠藤龍之介氏(63)が26日、株式会社フジテレビジョンの代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に就任した。
遠藤氏は遠藤周作の一人息子で、慶応義塾大学文学部卒。1981年、同社に入社。編成部長、広報局長、常務取締役などを経て、2013年から専務取締役を務めていた。
7日には、同じく26日に親会社である株式会社フジ・メディア・ホールディングスの新社長に就任した金光修氏と共に社長交代会見を開催。国内各紙がその様子を伝えていた。
それによると、遠藤氏は視聴率回復に向けた意気込みを示す一方、好きな本を尋ねられると、「著者は忘れたが」と言いながら、父の代表作である『沈黙』を挙げるユーモアも。遠藤周作の人柄については、何を言ってもストレートに返してくれない人だと言い、社長就任を報告しても「皮肉や笑いで返すのでは」と語った。その一方で、弱者の視点に立ち、おごりを憎む人でもあると言い、「アドバイスをくれるとすれば、新約聖書のローマの信徒への手紙などから引用して真面目に話すのでは」と語った。