イエスはすわって、舟から群衆を教えられた。話が終わると、シモンに、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われた。・・・「先生。私たちは、夜通し働きましたが、何一つとれませんでした。でもおことばどおり、網をおろしてみましょう。」そして、そのとおりにすると、たくさんの魚が入り、網は破れそうになった。・・・イエスはシモンにこう言われた。「こわがらなくてもよい。これから後、あなたは人間をとるようになるのです。」彼らは、舟を陸に着けると、何もかも捨てて、イエスに従った。(ルカ5:3~11)
信仰歴を何十年と重ねても、私たちの信仰が古びてしまわないように。初めの愛に立ち帰り、聖霊が働く素晴らしい恵みを頂きながら、期待して歩む者でありたいと思います。
今日の聖書箇所には、ペテロが初めてイエスと出会ったときの物語が記されています。朝方、イエスはペテロの舟に乗り、岸辺の群衆たちに向けて神の国の教えを語りました。その後、イエスはペテロに対して「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われました。
ペテロは夜通し働き、一匹も魚を捕ることができませんでしたが、「でもおことばどおり、網をおろしてみましょう」とイエスの言葉に従いました。すると、網をおろしてみるやいなや、舟が沈みそうになるほどの大量の魚が網にかかったのです。
ペテロはこの体験をきっかけにイエスの弟子となり、使徒ペテロとして神の恵みの人生を歩むようになっていくのでした。この物語から2つのポイントを分かち合いたいと思います。
1. 主キリストからのシンプルな促しを大切に受け止めよう
私たちが信じる神は、生きて働かれ、力強い意志をお持ちで、私たちに語りかけてくださる神です。ということは、あなたがジタバタして、神様にアドバイスを求めたり、何か願い事をする前に、すでにイエスの方からあなたに語りかけている可能性が非常に高いのです。救い主の言葉をしっかり受け止めましょう!
イエスは、魚が一匹もとれず、くさりかけ、疲れ果てていたペテロに対して特別な恵みを用意していました。あえてシンプルに、「深みに漕ぎ出し、もう一度網をおろして魚をとりなさい」と言われたのです。同じように、主キリストはあなたのために、御言葉を語ってくださっているのです。
2. 主キリストの御言葉に立って本気で行動してみよう!
プロの漁師であったペテロには、イエスの促しを断る理由はたくさんあったはずです。夜通し働いても何の成果もなく、疲労もたまっていたことでしょう。けれど、彼はイエスのお言葉に従いました。その瞬間、奇跡が起きたのです。
私たちにも、神から促されて、それに従わない理由はいくらでもあるでしょう。けれども、「神からお声かけを頂いたら、ぜひ行動しよう!」と肝に刻みつけたいと思います。聖書は神の言葉であり、その神の言葉によって天地宇宙は創られたのです。神から出る言葉は必ず実現するのです!
ペテロは無学なただ人でした。しかし幸いなことに、彼にはイエスのお言葉は普通の言葉とは違う、ということを察知することができたのです。イエスのお言葉には、すさまじい力と恵みが伴っています。私たちはそれを受け止め損なうことがないようにしましょう。
あなたは礼拝や日々の生活の中で、すでに神様から語られていることがあるのではありませんか。私たちは主キリストからのシンプルな促しを大切に受け止め、本気で実行する者になりましょう。
◇