ペテロとヨハネは・・・宮に上って行った。すると、生まれつき足のなえた人が・・・施しを求めるために、毎日「美しの門」という名の宮の門に置いてもらっていた。彼は、ペテロとヨハネ・・・を見て、施しを求めた。・・・ペテロは、「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」と言って、彼の右手を取って立たせた。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした。そして・・・神を賛美しつつ、ふたりといっしょに宮に入って行った。(使徒3:1~8)
私たちの人生には試練や困難があります。しかし、その中で支えられ、守られていることが私たちにとっての特権です。与えられた人生を喜び、最高の恵みのある人生として歩んでいきましょう。
そのために「信仰の働かせ方」を思い起こしたいのです。聖書の時代にも迫害があり、困難も山ほどありました。そんな中、彼らは「信仰の秘訣」を体得し、信仰を働かせ、神から与えられた最高の人生を歩みました。
ペテロとヨハネが祈りの時間に宮に行くと、「美しの門」と呼ばれる宮の門に「置かれていた」男性が、ペテロたちに施しを求めてきました。ペテロが彼に「イエス・キリストの名によって歩きなさい」と言って立たせると、彼は歩き出したのです!
彼が求めていたのはお金や食べ物でしたが、ペテロたちは最高のプレゼントを与え、彼の人生を変えたのでした。生まれたときから足がなえ、立つことも歩くこともできなかった人が自由に歩けるようになったのです。この箇所から、どうすれば人の人生を変えるような神の恵みを引き出すことができるのか、「信仰の働かせ方の秘訣」を学びたいと思います。
1. 信仰は、自分の持っているものによって動き出す!
私たちは自分に無いものを求めたり、人をうらやんだり、他人ばかりに良いものがあるように思いがちです。無いから、誰かから何かを恵まれなければ駄目だと思うのです。ペテロには、お金も食べ物もコネもありませんでした。しかし、彼にも持っているものがあったのです。
それは、彼が出会い、彼が共に3年間生活し、見て学び、十字架を知り、復活を体験し、聖霊の恵みまで与えてくださった救い主イエス・キリストです。だから「私にあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」と命じたのでした。
ペテロは自分の持っているものから信仰を働かせました。あなたも、今持っているものを自分にあるものとして働かせれば、そこから神の御業が動き出すのです。あなたの持っているものを用いようではありませんか!
2. 信仰は、いつも主キリストと共に動き出す!
信仰は、神と私たち自身との関係にあります。信仰をイエスと共に働かせましょう!
ペテロは「ナザレのイエス・キリストの名によって」と言ったのです。当時、「ナザレのイエス」は語ってはいけない名前だったかもしれません。50日前に極悪人として十字架刑に処せられたばかりの、犯罪者の名前だからです。しかし、ペテロはイエスの名を高らかに告白しました。イエスの御名が唱えられる所に、神の業が起こったのです。
3. 信仰は、祈りに伴う行動によって動き出す!
ペテロは祈って、男の右手を取って立たせました。ペテロは彼が歩けるようになると信じて祈り、彼の手を取って引き上げたのです。このように、祈ったことはすでに実現したと、先取りの信仰を働かせて行動すれば、主は本当に御業を成してくださるのです。
信じて祈るときに、信じたことを裏付けるような行動を起こそうではありませんか。
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