与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう。あなたがたは、人を量る量りで、自分も量り返してもらうからです。(ルカ6:38)
クリスチャンは、単に宗教を学んでいるのではありません。私たちがイエス様の愛を知り、信じて祈ると、私たちのいのちの質や心、人格までも変えられて、前向きで明るいクリスチャンらしい生き方が与えられるから感謝です。自分の中にもそのような変化が起こっていることを受け止めましょう。
本日の聖書箇所は「平地の説教」といわれる、イエス様の教えが集中的に語られている箇所になります。ここには、神を信じて生きると、どんな生き方が可能になるか、また人間関係において工夫すべき大切なことが明確に書かれています。私たちが、神を信じる者として成長するために、「与える」をテーマに3つのことを受け止めたいと思います。
1.「与える」ことのできる者になろう!
私たちは、しばしば他人から与えられること、愛されること、してもらうことばかりを期待してしまいます。お金も時間も全てにおいて限りがありますから、世の中的な水準では「与える」=「損をする」と考えます。
しかし、イエス様は私たちに「与えなさい」と言っています。それは、父なる神があわれみ深く「与える」神だからです。そして、救い主イエス・キリストが、ご自分の愛や命を惜しみなく私たちに与えてくださったからです。
これから秋に向かっての日々、少しでも気前よく、自分の何か持っているもの(時間、お金など)を与える者に変えられたいと思います。イエス様のお言葉に従って、「与える」ことのできる者にしてくださいと祈ろうではありませんか。
2.「与える」ことのもたらす恵み!
私たちが「与える」ことによって、奪ったり、だまし取ったりする世の中にはなかった流れを生み出すようになります。そればかりか、人々は量りを良くして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるほど与えてくれるという恵みの相乗効果が生まれてきます。
私たちクリスチャンは与えることによって、私たちの周りのエネルギーを、悪の力によって回るエネルギーの循環から、キリストの愛の循環へと変えることができます。惜しみなく与えてくださるイエス様に倣う者になりましょう。
3. より良い量りで人を量る者であろう!
私たちが「与える」ことで恵みの循環が生まれ、良い量りを使うことで恵みの循環が増し加えられるならば、私たちもいよいよ良い量りを用いて、気前よく、愛を持って人々と接する者でありたいと思います。
神様の救いを知らない、世の中の罪人たちと同じレベル(ルカ6:32〜34)ではなく、クリスチャンとしての水準(ルカ6:35、36)で、この一週間、家族や教会の仲間、誰に対しても量りを良くして、恵みの流れを一緒に生み出してまいりましょう。
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