イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日、米首都ワシントンで米国の福音派指導者らと会談した。会談にはサラ夫人も同席した。
翌24日には、自身のX(旧ツイッター、英語)に写真と共に会談に関するコメントを投稿。「特にこの困難な時期に、イスラエルを揺るぎなく支援してくれたことに深い感謝の意を表しました。人質の帰還、兵士の健康、そしてイスラエルの安全保障のために祈る彼らの声を聞いて、深く感動しました」と伝えた。
米キリスト教テレビ局「CBN」(英語)によると、会談には、米最大の親イスラエル組織とされる「イスラエルを支持するキリスト者連合」(CUFI)会長のジョン・ヘイギー、米福音派シンクタンク「家族研究評議会」(FRC)会長のトニー・パーキンス、キリスト教アドボカシー団体「フィロスプロジェクト」代表のルーク・ムーン、テレビ伝道者のポーラ・ホワイト、エルサレムの「シオンの友博物館」創立者のマイク・エバンス、親イスラエルの国会議員の国際ネットワークを支援する「イスラエル同盟財団」(IAF)米国代表のジョーダナ・マクミレンの各氏が出席した。
CBNによると、牧師でもあるヘイギー氏は会談で、「首相やイスラエルと米国のユダヤ人たちに私たちが今日伝えたいことは、米国のキリスト者はイスラエルと共に堅く立っているということです」とコメント。「そして、イスラエルの人々に、私たちが彼らを断固として支持していることを知ってもらいたいのです。私たちは、イスラエルがこの軍事衝突に完全に勝利する権利があると感じており、それを伝えるためにここにいるのです」と話したという。
また、米最大のプロテスタント教団である南部バプテスト連盟(SBC)の倫理宗教自由委員会委員長を務めるブレント・レザーウッド氏も会談に出席。レザーウッド氏は自身のX(英語)で、ネタニヤフ氏に対し「特に昨年10月7日の恐ろしい襲撃の後、イスラエルは南部バプテストの非常に多くのメンバーたちの熱心な祈りを受けていることを伝えた」と投稿した。
ネタニヤフ氏は22日から、パレスチナ自治区ガザ地区を実行支配するイスラム組織「ハマス」との一連の軍事衝突が始まって以降、初めて米国を訪問している。24日には米連邦議会で演説を行っており、25日にはジョー・バイデン大統領、26日にはドナルド・トランプ前大統領と会談する予定。