米カリフォルニア州南部ハンティントンビーチで18、19の両日、合同洗礼式が行われ、6015人が受洗した。一つの場所で行われた洗礼式としては、同州史上最大規模とみられる。
ハンティントンビーチは、合同洗礼イベント「バプタイズカリフォルニア」のメイン会場となった場所で、カリフォルニア州内では他にも各所で洗礼式が行われ、主催者発表(英語)によると、州内で計1万2216人が受洗した。19日のペンテコステ(聖霊降臨祭)に合わせて開催され、米キリスト教テレビ局「CBN」(英語)は、米国史上最大の洗礼式と伝えている。
米南部バプテスト連盟(SBC)の公式メディア「バプテストプレス」(英語)によると、バプタイズカリフォルニアは、SBCに所属するサンダルス教会のマット・ブラウン牧師と、ペンテコステ派であるオーシャンズ教会のマーク・フランシー牧師が主導し、州内の300以上の教会が協力した。
オーシャンズ教会は昨年のペンテコステにも、合同洗礼イベント「バプタイズソーカル」を開催。この際もカリフォルニア州内の約300の教会が協力し、4166人が受洗した(関連記事:米カリフォルニア州のビーチで歴史的な合同洗礼式 4千人以上が受洗)。
また昨年7月には、米大衆伝道者のグレッグ・ローリー牧師が牧会するメガチャーチ「ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ」が、同じくカリフォルニア州で合同洗礼式を行い、4500人以上が受洗している(関連記事:「聖霊の力強い働き」 1日で4500人超が受洗、多くの受洗者が起こされた理由とは?)。
バプタイズカリフォルニアは、昨年のこれら2つの合同洗礼式を上回るもので、ブラウン牧師はバプテストプレスに対し、「何千人もの人々がビーチに集まり、洗礼を受け、キリストへの信仰を告白するのを見るのは本当に素晴らしいことでした」とコメント。「州内の何百もの教会と協力するなど、本当に信じられないような出来事でした」と語った。
また、「フランシー牧師と私は神学面で多少の違いがあるかもしれませんが、彼は主を愛し、神に召された者です。私は彼を励まし、キリストの兄弟として彼の側に立っていきたいと思っています。これは神の国にとっては簡単な勝利なのです」と語った。
フランシー牧師はCBNに対し、「非現実的で特別な日でした」と述べ、「まるで使徒行伝の時代に生きているような気がしました」と話した。
CBNによると、フランシー牧師が大型の合同洗礼イベントを企画したのは、昨年のバプタイズソーカルが初めてだった。しかし、当時はオーシャンズ教会を設立してからまだ3年しかたっておらず、またコロナ禍も重なり、このような取り組みを始めること自体考えていなかったという。
だが、カリフォルニア州南部のパイレーツ・コーブ・ビーチ(「海賊の入り江の浜辺」の意)で行われた米国史上最大規模の洗礼式に関する書籍を読み、それが1990年代に行われたことを知り、自身が考えていたよりもずっと最近であったことに驚いたという。
パイレーツ・コーブ・ビーチは、1960~70年代に米西海岸を中心に起こった「ジーザス・ムーブメント(イエス運動)」で救われた人々のために数々の洗礼式が行われた歴史的な場所としても知られており、これらがバプタイズソーカルというビジョンにつながったという。
フランシー牧師らは、来年のペンテコステである6月8日には、全米規模の合同洗礼イベント「バプタイズアメリカ」(英語)を計画している。