米カリフォルニア州南部のパイレーツ・コーブ・ビーチでペンテコステの5月28日、約300の教会が参加する合同洗礼式「バプタイズソーカル」(「南カリフォルニアで洗礼を」の意、英語)が行われ、4166人が受洗した。
同州アーバインに拠点を置く「オーシャンズ教会」の主任牧師で、合同洗礼式の関係者の一人であるマーク・フランシー牧師は、米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」の取材に対し、昨年5月に祈りの中で、この集会を行うビジョンを神から与えられたと語った。
「信仰者として、私たちは常にイエスが私たちに求めていることに従順でありたいと思っています。私のメンターたちは、それは祈り、従い、そして行動することと同じくらいシンプルなことなのだと教えてくれました」
フランシー牧師の教会はこれまでにも地元のビーチで洗礼式を行ったことがあったが、「洗礼式でこれほど人が集まるのを見るのは初めてです」と話した。
バプタイズソーカルに参加した同州リバーサイドに拠点を置く「マグノリア教会」のR・J・マコーレー学生宣教担当牧師は、「美しい集会でした」と語った。
「この文化的に暗闇の時代に、ペンテコステの日曜日の集会を通して明るい光が輝いていました。ライブ礼拝、祈り、そして受洗する人たちを応援する何千人もの人たちがいました」
「私たちは、(1960~70年代に米西海岸で起こった)『ジーザス・ムーブメント』が、私たちの州や若者の間で本当に起こることを望んでいます。この集会は、その目標の達成を助ける美しい集会なのです」
カリフォルニア州南バプテスト連盟(CSBC)の青年組織「CSBCユース」を率いるマコーレー牧師は、来年のペンテコステにもパイレーツ・コーブ・ビーチで再び合同洗礼式を開催する計画を立てていると語った。
「私たちは、カリフォルニア州の全てのZ世代に福音の種を植えたいと考えています。ですから、来年も関わり、Z世代の学生を動員してこの歴史的な洗礼式に参加させる手助けをし、カリフォルニアの未来へ伝えていきたいと思います」
パイレーツ・コーブ・ビーチを含め同州のビーチでは近年、大型の洗礼式が行われている。
大衆伝道者のグレッグ・ローリー牧師が主任牧師を務める同州リバーサイドのメガチャーチ「ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ」は、長年にわたりパイレーツ・コーブ・ビーチで洗礼式を行ってきた。2018年には550人以上が受洗し、ローリー牧師は当時、次のように語っている。
「40年以上前、ジーザス・ムーブメントの頃、私たちはパイレーツ・コーブ・ビーチで洗礼を授けていました。実際、私はそこで洗礼を受け、妻のキャサリンもそこで受洗しました」
「(パイレーツ・コーブ・ビーチは)タイム誌などで報道されたジーザス・ムーブメントの震源地のような場所ですから、教会にとって歴史的に重要な場所なのです。それは、当時の社会現象だったのです」
この他、20年には、同州ニューポートビーチ近郊のコロナデルマー・ステート・ビーチで、同州チノを拠点とする教会「チノヒルズ・カルバリー・チャペル」が大型の洗礼式を行い、約千人が受洗している(関連記事:米カリフォルニア州のビーチで約千人が洗礼 「霊的なリバイバル」)。