立教大学(東京都豊島区)と同志社大学(京都市)は7日、相互協力・連携に関する協定を締結し、立教大学で調印式を行った。両大は共にキリスト教主義を掲げ、これまでも長年にわたって学生・教職員間で交流を行ってきたが、関係をさらに強固なものとし、教育や研究などにおいて広範囲な相互協力・連携を行っていく。
協定の主な内容は、▽キリスト教の諸活動における相互協力・連携、▽教育・学術研究における相互協力・連携、▽学生の正課外活動における相互交流、▽教職員の人事交流、▽ファカルティ・ディベロップメントとスタッフ・ディベロップメントにおける相互協力・連携、▽教育研究施設や装置、設備の共同利用など。
立教大学の総長で日本聖公会の主教でもある西原廉太氏は、協定締結を受けたコメントの中で、立教大学は今年、同志社大学は来年、それぞれ創立150周年を迎えることに言及。両大はこの150年間、キリスト教に基づいた建学の精神を基盤に、丁寧なリベラルアーツ教育を行ってきたとし、「協定を調印することの意義と可能性は計り知れません」と語った。
同志社大学の学長で日本基督教団の正教師(牧師)でもある小原克博氏は、両大が協定締結を契機に「大いに発展し、大学間連携の先駆的モデルとなることを期待しています」とし、「この協定の成果が大学内にとどまらず、社会にも広く波及することを願っています」とコメント。立教大学は聖公会、同志社大学はプロテスタントの会衆派という教派的には異なる伝統を持つが、「キリスト教教育の多様性と新たな可能性を開くことになるでしょう」と期待を示した。