青山学院大学(東京都渋谷区)は16日、社会情報学部の稲積宏誠(ひろしげ)教授(67)が新学長に就任したとホームページで発表した。同大20代目の学長で、就任は同日付。任期は2027年12月15日までの4年間。
同大を運営する学校法人青山学院の理事会が10月、阪本浩前学長(15日で任期満了)の後任として、当時副学長を務めていた稲積氏を選任していた。
同大によると、18日には同学院本部の礼拝堂で就任式を行った。就任式では、稲積氏に加えて山本与志春院長、大宮謙大学宗教部長のほか、新副学長に就任した杉本卓教授(教育人間科学部)、中里宗敬(むねのり)教授(専門職大学院国際マネジメント研究科)、内田達也教授(国際政治経済学部)がそれぞれ誓約を行った。
稲積氏は就任の抱負として、「これからの4年間、学長として『多様性を尊重する姿勢』と『垣根を越えて協働する力』を2つの柱として、改めて教育・研究への取り組みを大切にしたいと考えています。自由闊達(かったつ)な意見や考え方を共有できる環境を大切にして、尽力していきたいと思います」と話した。
稲積氏は1956年、岡山県生まれ。84年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了、89年工学博士取得。同大情報科学研究教育センター助手、相模工業大学(現湘南工科大学)工学部専任講師などを経て、93年青山学院大学理工学部助教授、2003年同教授、09年社会情報学部教授。理工学部長・理工学研究科長、社会情報学部長・社会情報学研究科長などを歴任し、19年から副学長を務めていた。