世界福音同盟(WEA)はこのほど、世界各国に住む中国系住民(華人)のクリスチャンを代表する組織として、「世界華人基督教連盟」(World Chinese Christianity Alliance=WCCA)の設立を発表した。
WEAの発表(英語)によると、WCCAはシンガポールに事務所を置き、世界中に広がる華人クリスチャンを団結させ、宣教の効果を高めるためのリソースを共有するプラットフォームとして機能することを目指す。WEAには主に、国・地域別に組織された福音同盟が加盟しているが、国や地域ではなく民族に基づいた組織が加盟するのはこれが初めてだという。
WEAのトーマス・シルマッハー総主事は、「何十年にもわたって、中国国外の中国系住民は福音を受け入れてきましたが、信仰を深め、キリストの使命を遂行するのに役立つ中国語のリソースへのアクセスは、多くの場合限られていました」とし、「私たちは、世界中の信仰者にとって貴重な助けとなるはずのこの新しい組織を後援し、支援できることをうれしく思います」と語った。
WCCAは、主に以下の6つの働きを行う。
- さまざまな教団・教派、機関の指導者で構成された研究・戦略立案シンクタンク
- 学術研究と交流の支援
- 霊的リソースの収集と共有
- 新しい資料を作成する出版事業
- さまざまな形式の研修コース
- 中国系キリスト教団体が相互に交流し、情報を共有するための国際的なプラットフォーム
多くの華人はアジアの国々に居住しているが、華人が最も多く住んでいる10カ国のうち4カ国は、米国、カナダ、ペルー、オーストラリアとアジア以外の国。そのため、WCCAはシンガポール以外にも事務所を開設することを計画している。
■ 世界華人基督教連盟のホームページ(中国語)