イタリア華人神学院(ICTS、中国語)が4月12日、同国の首都ローマに開校した。同国で中国系の神学校が開校するのはこれが初めてだという。開校式には、同国内にある中国系教会の代表者多数と、他の欧州諸国の代表者数人、イタリア人ゲスト約30人の合わせて約300人が出席した。欧州の福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(英語)が伝えた。
イタリアと欧州各国にある中国系教会の次世代宣教者の育成を目的としており、55の中国系教会で構成される「イタリア華人基督教会」が宿泊施設を購入し、ICTSの校舎として改装した。校舎は、ローマ・トルベルガータ大学の近くに位置する。
開校式に出席したイタリア福音同盟(IEA)のレオナルド・デ・キリコ神学対話委員会委員長は、ICTSが、イタリアと中国の両国の特徴を兼ね備えていることに謝意を表明。地元の福音派教会と、福音において一致団結することを望むと述べた。またそのために、中国のキリスト教指導者らには「イタリアとその文化的、宗教的課題を理解する」ことを勧め、福音派のキリスト者は「協力するためにここにいる」と語った。
IEAは、イタリアの福音主義神学に関する書籍数冊をICTSの図書館に贈呈した。