日本正教会の首座主教であるダニイル主代郁夫(ぬしろ・いくお)府主教が10日午後10時32分、間質性肺炎による呼吸不全により、杏雲堂病院(東京都千代田区)で死去した。84歳だった。
葬儀は、パニヒダ(通夜)が16日午後6時から、聖体礼儀が17日午前8時から、埋葬式が同11時から、いずれも東京復活大聖堂(ニコライ堂、東京都千代田区神田駿河台4-1-3)で行われる。埋葬式は、ダニイル府主教の死去に伴い首座主教代理に就任したセラフィム辻永昇大主教の司祷で行われる。
教団葬として行われ、香料・供花は辞退する。出棺後は横浜外人墓地に埋葬される。弔電は、東京復活大聖堂(電話:03・3295・6879)まで。
ダニイル府主教は1938年、愛知県豊橋市生まれ。愛知大学フランス文学科、ニコライ神学校、ウラジミール神学校、同研究科で学んだ。69年輔祭叙聖。翌70年、東京復活大聖堂付きの輔祭に。72年司祭叙聖。同年、豊橋ハリストス正教会に赴任した。
99年に前任の首座主教であるフェオドシイ永島新二府主教が死去。同年、主教叙聖。翌2000年、首座主教に就任した。
ダニイル府主教の葬儀に伴い、東京復活大聖堂の拝観は15日から17日まで中止となる。