日本聖書協会(東京都中央区)はこのほど、2022年度の年報をホームページで公開した。それによると、同協会が22年度中(21年11月~22年10月)に製作・輸入した聖書(旧新約合本)は約8万4千冊(前年比11・8%増)で、頒布した聖書は約8万7千冊(同4・5%減)だった。
翻訳別では、製作数・頒布数ともに、1980年代から使われている新共同訳が最も多く、製作数は6万7004冊(78・8%)、頒布数は6万7232冊(76・5%)と、いずれも全体の7割を超えた。
2018年に出版された聖書協会共同訳は、製作数が1万5554冊(18・3%)、頒布数が1万4694冊(16・7%)と2割弱にとどまった。
口語訳は製作数が510冊(0・6%)、頒布数が4662冊(5・3%)で、文語訳は製作数が1500冊(1・8%)、頒布数が676冊(0・8%)だった。また、外国語訳は輸入数が566冊(0・5%)、頒布数が676冊(0・8%)だった。
旧約のみや新約のみの聖書を含めると、22年度中に製作・輸入した聖書は、全ての翻訳を合わせて約19万8千冊で、頒布した聖書は約21万冊だった。
世界の聖書(旧新約合本)の頒布状況は、アフリカが790万冊、南北アメリカが1430万冊、アジア・太平洋が830万冊、欧州・中東が200万冊で、世界全体では1年間で3260万冊の聖書が頒布された。